2010年6月18日金曜日

蛍の歌

もの思へば 沢の螢もわが身より あくがれ出づる玉かとぞ見る. 和泉式部




わがいのち闇のそこひに濡れ濡れて蛍のごとく匂ふかなしさ 若山牧水



身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほのかに青引きてとぶ 与謝野晶子



このほたる 田ごとの月と くらべ見ん 芭蕉



かきつばた生ふる澤べに飛ぶ蛍かずこそまされ秋やちかけむ 源実朝