2010年7月19日月曜日
「河童の秘薬」 猿ヶ京物語
相俣に小野屋と言う家有り。或る日その家の老婆、赤谷川の淵で小豆をとぎけるに河童の子しょうぎに引っかかりぬ。老婆、近頃馬の尻尾をひっぱり、子供の足をひっぱるなどの悪戯をしかけたるはこの河童とおぼえ、折檻せんとてこれを捕らえリ。河童、老婆に許しを請うて曰く、何にでも効く塗り薬の製法をば授けるに、我を放し給えと。老婆河童の秘薬の効能を知りたるに、河童よりその製法を聞きけり。河童去り際に、この製法誰にも伝授することなかれと言い残せり。老婆これを守れリ。爾来、老婆の塗り薬の効能、近隣に聞こえリ。されど老婆河童との約定守りたるに、その死後、その塗り薬の製法をば途絶えけり。
三国山 お花畑のニッコウキスゲを見に行く。
7月某日 快晴
チェックアウトが済むころ、昼休みを利用して一人、三国山の花畑に今年のニッコウキスゲの様子を観察に行って来ました。
猿ヶ京から三国山の登山口まで約10分ほど。登山口は三国トンネルの新潟県側を使います。
三連休の三日目と言うこともあり、駐車スペースはいっぱいでしたが、何とか押し込みます。
登山口から急な登り坂を一気に三国の権現様(三坂三社神社)まで上ります。
私の足で20分。
そこで三国権現様におまいりし、水分補給をして、お花畑までまた激しい登り。
途中ばてばてになり、気温も上昇して、単独行のことゆえ、熱中症で倒れたらと言う思いが
頭をかすめましたが、慎重に立ち止まりつつ、息を整えて登ります。
権現様からお花畑まで結局、20分かかりました。
合計 40分で到達。
ニッコウキスゲの様子と言えば、前に来たときより少し少なくなっていたような気がしました。
また群落の中にコオニユリが一本だけ花を咲かせていたのが、外から持ち込まれたものでは
ないか心配もしております。
それもしても、今年もお花畑のニッコウキスゲを見ることができたことをうれしく思います。
チェックアウトが済むころ、昼休みを利用して一人、三国山の花畑に今年のニッコウキスゲの様子を観察に行って来ました。
猿ヶ京から三国山の登山口まで約10分ほど。登山口は三国トンネルの新潟県側を使います。
三連休の三日目と言うこともあり、駐車スペースはいっぱいでしたが、何とか押し込みます。
登山口から急な登り坂を一気に三国の権現様(三坂三社神社)まで上ります。
私の足で20分。
そこで三国権現様におまいりし、水分補給をして、お花畑までまた激しい登り。
途中ばてばてになり、気温も上昇して、単独行のことゆえ、熱中症で倒れたらと言う思いが
頭をかすめましたが、慎重に立ち止まりつつ、息を整えて登ります。
権現様からお花畑まで結局、20分かかりました。
合計 40分で到達。
ニッコウキスゲの様子と言えば、前に来たときより少し少なくなっていたような気がしました。
また群落の中にコオニユリが一本だけ花を咲かせていたのが、外から持ち込まれたものでは
ないか心配もしております。
それもしても、今年もお花畑のニッコウキスゲを見ることができたことをうれしく思います。
2010年7月1日木曜日
2010年6月20日日曜日
静かなる旅をゆきつつ
静かなる旅をゆきつつ (序にかえて) 若山牧水
兎に角に自分はいま旅に出て居る。
何処へでもいい、兎に角に行け。
眼を開くな、眼を冥ぢよ。
そうして思う存分静かに静かにその心を遊ばせよ。
斯う思い続けていると、
汽車は誠に心地よくわが身体を揺って、
眠れ、眠れ、というがごとく静かに静かに走って行く!
兎に角に自分はいま旅に出て居る。
何処へでもいい、兎に角に行け。
眼を開くな、眼を冥ぢよ。
そうして思う存分静かに静かにその心を遊ばせよ。
斯う思い続けていると、
汽車は誠に心地よくわが身体を揺って、
眠れ、眠れ、というがごとく静かに静かに走って行く!
2010年6月19日土曜日
若山牧水 みなかみへ
山かげの温泉の小屋の破れたれば落葉散り浮くそのぬるき湯に
夜をこめてこがらし荒び岩かげの温泉の湯槽今朝ぬるみたり
大渦のうづまきあがり音もなしうねりなだれて岩を掩へども
木を流すわかき男の濡れそぼち大き岩かげゆ這ひあがり来ぬ
月かげにわづかに見ゆる湯のなかのこの二三人ものいはぬなり
いねがたみ夜半ただひとり起きいでて湯に降り来れば月の射しをり
月夜にてこよひありけり灯ともさぬ湯ぶねに居りて見れば望の夜
温泉小屋壁しなければ巻きあがる湯気にこもりて冬の月射す
あばら屋のおそろしければ提灯をともしてぞ入る夜半のいで湯に
ともしおく提灯の灯の湯気にこもり夜半のいで湯に湯のわく聞ゆ
軒端なる湯気のしたびに月冴えて向つ峰の雪あらはにぞ見ゆ
夜をこめてこがらし荒び岩かげの温泉の湯槽今朝ぬるみたり
大渦のうづまきあがり音もなしうねりなだれて岩を掩へども
木を流すわかき男の濡れそぼち大き岩かげゆ這ひあがり来ぬ
月かげにわづかに見ゆる湯のなかのこの二三人ものいはぬなり
いねがたみ夜半ただひとり起きいでて湯に降り来れば月の射しをり
月夜にてこよひありけり灯ともさぬ湯ぶねに居りて見れば望の夜
温泉小屋壁しなければ巻きあがる湯気にこもりて冬の月射す
あばら屋のおそろしければ提灯をともしてぞ入る夜半のいで湯に
ともしおく提灯の灯の湯気にこもり夜半のいで湯に湯のわく聞ゆ
軒端なる湯気のしたびに月冴えて向つ峰の雪あらはにぞ見ゆ
2010年6月18日金曜日
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